「朱家角」は上海の西にある水の都で、車では1時間で行ける場所に位置している。上海に行ったらぜひ行って見物して欲しい町並み。歴史は1700年以上時代をさかのぼった三国時代に始まるという。街の中には運河が通り、明代には水上交通により、商業の中継地として栄えたそう。白壁と瓦屋根の民家が連なる風景は昔ながらの江南地方の風景を今に伝えている。「上海のベニス」とも呼ばれる、静かでゆったりとした町だ。
この町全体は観光化されているが、上海のおおくの水郷がそうであるように住民もそのまま住んで生活をしている。行った時間が遅かったせいもあり、観光客が去った後住民がやっと自分たちの生活を始めていた。日中はおそらく観光客が沢山押し寄せて買い物をしているところだが、お店も閉まっていてひっそりとしているおかげで、古い町並みをゆっくり見ることができた。歴史のある酒屋さんが今でも商売を続けていた。古い石橋が36個あるそう。町の1年間の観光収益を住民に配当するので、住民は働くことはしなくても十分生活をやっていけるので、日中はブラブラして過ごして寝たくなったら昼寝をして優雅な生活を送っているそう。なんだか生活を心配しない人生羨ましい気もした。