シンガポールの独立記念日(NationalDay)。1ヶ月ほど前から街でシンガポール国旗を頻繁に見るようになり、最初は何だろうと思っていたのだが、全て独立記念日のために掲げられていたものだったよう。(7月くらいから、国旗やこういう垂れ幕をよく目にするように。)
1965年8月9日にシンガポールはマレーシア連邦から独立し、ひとつの都市国家としてシンガポール共和国が誕生したのだ。
街ではGreatSingaporeSaleの続きを兼ねたNationalDaySaleが行われていたり、昨日スーパーで買い物をしたらシンガポール国旗のタトゥーシールがもらえたりと、何も知らない人でも気づかされるくらいの浸透ぶり。(今年が44周年なので、セールは44%引きとか44ドルといった値引きが多かった。)政府が力を入れて盛り上げようとしているので、店側もそれに乗じつつ協力しているのだろう。
当日の中心イベントはMarina地区で行われるパレードとその後の式典。本番は夕方からだったようだが、昼過ぎにパレードのルートの近くを通りかかったら、ステージでイベントの練習をやっていた。旧正月後のチンゲイ・パレード(ChingayParade、こちら)とちょうど同じ場所。こういう国家的イベントを半年周期で開催して、国民が楽しめるようにしているんだなと感じた。大規模な式典で、花火もあがっていて、きれいだったんだろうなと思われる。
この1ヶ月ほどの準備期間を通じて思ったこと。一つは、政府が他民族国家を束ねる求心力として、このNationalDayを最大限に使おうとしているということ。メディアを使って、「シンガポール国民としての自覚をもとう」「民族間の違いを理解し尊重しあおう」というメッセージが何度も何度も流れていた。そしてもう一つは、この国の政府はそういうイベントには金を惜しまないということ。