イギリス植民地時代の名残で、シンガポールにはアイリッシュパブが多い。ここもその一つ、「Dubliner」は、コロニアル建築の建物がパブになっているいい感じの店で、店内のスクリーンではスポーツを放映している。奥には、ビリヤード台がある別室も。料理も値段も日本のアイリッシュパブと同じような感じで、特に安くはないが(もっとも、最近の為替を考えるとやや安い)、スペースに余裕があって雰囲気もいい。シンガポールでは、飲み屋でも屋内は禁煙なので、日本のアイリッシュパブにありがちな、煙が充満していたり流れてきたりということがなく、これも印象のよさの一因。
しかし残念ながら、この店には重大な欠点が。タバコの臭いがしない代わりに、夏によくある生乾きの臭いが店中に充満していて、店に入った途端に鼻をつまみたくなるほどくさい。タバコと同じで、少しすると慣れてそれほど気にならなくなるが、それ以外は文句のない店だったので、本当に残念。きっと、テーブルを拭く布巾がくさいのだろう。カウンター席の1階のほかに、テーブル席の2階もあるようなので、2階は大丈夫なのか、それともやはり同じなのか。