シンガポールには、意外にも整備された遊歩道がいくつもあって、人々が暑い中を散歩したり走ったりしている。そのうちの一つで中心部の港に近いマウント フェーバーパーク(MountFaberPark)は、公園と言っても、複数の公園が連結されて東西に長い遊歩道。ここは、東西に連なる3つの国立公園マウントフェーバー・パーク、テロックブランガヒル・パーク、ケントリッジ・パーク、を結ぶ2つの歩道橋と全長9キロの遊歩道 のサザンリッジがある。
ちょうど真ん中くらいにあるアレクサンダ・ロード(AlexandraRoad)から、東に向かって歩き始めれば、谷のようになっている森林地帯にかけられた遊歩道にでる。また、MRTハーバーフロント駅の裏手からマウントフェーバー公園を目指せる。
マウントフェーバーパークは、その名の通り山になっているので、道はずっと上り坂。日の入り1時間前くらいの時間で、昼間に大雨が降ったりすると蒸し暑く、歩いているだけで相当な汗が出てくる。しかし、ここそれなりに人気があるルートのよう。途中からはかなりの人出に出くわす。山といっても標高は200mもないのだが、上っていくとそれなりにいい景色が見える。金融街のラッフルズ・プレイス(RafflesPlace)のビル群が遠くに見える。海抜115mの展望台もあり、天気が良ければインドネシアやマレーシアも見える。ここからセントーサ島と、セントーサ島へ向かう際の交通手段のゴンドラ、そし て、金色の大きなマーライオンを見ることができる。ちなみに、ここにもマーライオンがある。他にも、ヘンダーソン・ウェーブは全長300メートル、高さ36メートルと、シンガポールで最も高い歩道橋もある。歩道面はウッドデッキになっていて、ウェーブ の名前のとおり波打つ。橋の徒中に休憩スペースもあり、家族連れの癒しスペースにぴったりな場所も。マウントフェーバー公園内に2つルートがあり、短いコースは、一瞬不安になるくらいとっても自然豊かなコース。明るさを求めるなら長いコースをお薦め。
間違っても日本からの観光客が行くような場所ではないと思うが、住んでいる人なら暑いのを覚悟で、一度くらい行ってみても良い場所。