海のすぐそばに位置する「バルセロネータ」。店内には蟹やら海老やら泳いでいる水槽があって、店の雰囲気も落ち着いている。
「Pan con tomate」は、フランスパンなどのパンにニンニクとトマトをすり込み、上にオリーブオイルをかけたカタルニアのパンである。「バルセロネータ」のPan con tomateは他店と比べても絶品。外はカリカリ、中はふんわりで、トマトの酸味もうまい具合に効いていている。「Rossinyol(キノコ)のオリーブオイル炒め(21.40ユーロ)」はコリコリしていて、食感は美味しいのだが、味がない。思わず塩を振ってしまうほどだ。「Tartar de llobarro(白身魚のタルタル)(26.20ユーロ)」。これは、あっさりしていて、オリーブソースとも良くマッチしていて美味。ソースをつけなくても十分美味しいが、ソースを付けるとコクが出て、また一味違う味になる。マテ貝の鉄板焼きの「Navajas a la plancha(18.45ユーロ)」。マテ貝はスペインでよく見られる貝で、身がこりこりしていて、甘みもあり美味しい。「Fideoa(15.10ユーロ)」は、パエリアのショートパスタバージョンである。パエリアよりも軽く、アリオリというニンニクマヨネーズを混ぜて食べると、より美味しい。ここのも丁度いい味付けである。ホタテ貝のオーブン焼き「Vieirasalhorno(1個10.20ユーロ)」は1個10€するわりには、たいした事ない。ホタテもそんなに大きくないし、味付けも普通だ。デザートには「シュークリームのチョコレートソース(5.70ユーロ)」と「チーズの蜂蜜添え(6.55ユーロ)」をオーダー。シュークリームも美味しいし、生クリームとチョコレートソースが、そんなに甘くなくて全然しつこくない。典型的なスペインで食べるデザートのイヤな甘さがない。「チーズの蜂蜜添え」はカッテージチーズのようなモノに蜂蜜をかけて食べるデザートだ。「バルセロネータ」のカッテージチーズは、とてもキメが細かくて、まるでクリームのようである。使っているチーズはRecuitdefontetaというものらしい。やさしい味のチーズに蜂蜜が絶妙にマッチした一品。
味付けも丁度良く、店員さんのサービスも気が利いている。また、日本人が多いのか日本語メニューもあるので、観光客でも気軽に行けるお店だ。ぜひ、足を運んでみて。