少し値段が高めだが、予算に余裕のある人にぜひオススメなのが「Bar Mut」だ。素材も良いものを使い、料理のレベルも高く、満足できる料理を楽しめる場所だ。店内は昔ながらのレトロなBarといったかんじで、ワイン樽に板が置いてあるテーブルだ。壁掛けメニューはあるが、紙メニューはなく、基本的には店員さんが口頭でお勧め料理の説明をしてくれる。
オーダーしたのは「NECORA」。これはスペインの食用蟹で、日本ではあまり馴染みがないだろう。お腹の方から真っ二つに割って、ガッツリしゃぶりつく。蟹味噌たっぷりで酒飲みには最高のおつまみになりそうな一品。「CENTOLLO」は毛蟹だが、隠し味に八角を使い、蟹の身、タマネギなどが炒め煮されるという調理法。正直、蟹の味が全くしないので、同じ蟹料理なら、素材の味が楽しめる「NECORA」の方がオススメだ。メインは「CALDERETA LANGOSTA」というロブスターの小ナベ。このロブスターはかなり美味しい。火の通り加減が最高で、中は半生でプリプリしていて、エビの他にもムール貝などの貝やタラ等が入っていてボリューム満点である。最後にデザートは「ヨーグルトのアイス、トマト&バジルのジャム添え」。甘さも丁度良く、トマト&バジルのジャムがヨーグルトのアイスに非常にマッチしている。
単価は高いが、良い料理を肩肘張らずにいただけるところだ。ぜひ、お試しあれ。