この指先の様な形ビルは「アグアス・デ・バルセロナ」といって、バルセロナ水道会社の本社ビルである。通称「アグバル(AGBAR)」だそう。奇妙なデザインの建物に、長方形のタイルが、無秩序な組み合わせで貼り付けられている。遠くから眺めると、つるっとしたシンプルな形状だが、実際近くに行ってみると、タイルの組み合わせが異様な迫力を発していて唖然としてしまう。この設計にあたりジャン・ヌーベルはガウディー建築やモンセラの山などからインスピレーションを受けたといわれている。たしかに、この無秩序なタイルの組み合わせはガウディのデザインを意識したのだろうかと思わせる。
高さは142m。ビル全体を覆っているパネルはLEDが内臓されていて、夜になるとビル全体がライトアップされる。中はパネルがステンドグラスのようになっていて、光が差し込んできれいだ。1階の一部分は一般の人も入場可能である。