セゴビアのアルカサルは、あのディズニー映画「白雪姫」のモデルとなった城だ。旧市街の外れに位置し、エレスマ川とクラモレス川の合流地点の岩山にそびえ立つ。
アルカサルはもともと、王たちが住んだ宮殿であったのと同時に重要軍事拠点としての役割も果たしていた。スペイン王室の行事が執り行われる重要な場所でもあったが、長きにわたり、牢獄として使用されたこともあった。その後、1762年にはカルロス3世によって設立された王立砲兵学校の本拠地となり、注目を集める。軍事的拠点地としてのイメージが強かったアルカサルだが、1898年に軍事史料館が設置され、1951年には建物を保存するためのアルカサル財団が設立し、その歴史的建造物の価値が見直された。
現在は一般公開されており、内部を見学することができる。城からはセゴビアの美しい光景を楽しむこともできる。外観だけでも十分感動的だが、せっかくなのでぜひ、長い歴史を持つその内部も見てみて。