ダマスキナードとは、金の象嵌細工でトレドの名産品である。もとは刀などの装飾技術だったようだが、そのような需要が無くなった今、カフスボタンやペンダントトップ、飾り皿などに装飾を施すようになっているそう。アラビア由来の技術で、シリアのダマスカスが語源となっているらしい。工房では職人が作業している様子を見学できる。見学後は、併設されている売店でお土産の購入ができる。アラビア由来のこの技術は、大きく分けてアラビア風模様のものとスペイン風模様のものがある。アラビア風のはとても精緻な幾何学模様で、スペイン風の模様は花や鳥や風景などをデザインしたものだ。アラビア風の幾何学模様はとても魅力的だが、同じ大きさのものなら、模様がより細かい分、アラビア風の方が値段も高いようである。
間近で見る職人技術はさすがだ。時間があるようなら、立ち寄ることをオススメする。