セビリアを象徴する建造物の1つである「ヒラルダの塔」。ヒラルダとは「風見」という意味があり、かつてイスラム教寺院の尖塔のてっぺんにあった銅製の女神の風見像に由来する。イスラム時代には数多く、こうした塔が見られたが、レコンキスタ後に破壊され、今では「ヒラルダの塔」しか残っていない。16世紀にはプラテレスコ様式の鐘楼が付け加えられ、イスラム教とキリスト教が融合した建物だ。先端は高さ4m、重さ1288kgあり、風を受けてブロンズ像が回転するという。内部じは、階段でなくスロープとなっており、馬でも登れるようになっている。高さ70mの展望台からは、セビリアを一望できるので、観光にもピッタリだ。