セビーリャの大司教イシドロに捧げられた「サンイシドロ教会」は、レオンで一番古いとされる建物である。8世紀に造られたロマネスクの塔があり、レオン歴代の王や王妃が埋葬されている。 11世紀に着工された建物は、12世紀スペインロマネスク様式の傑作だと言われている。もちろん増改築もされているので、ゴシック様式の部分もある。
正面から向かって左にはレオン王家が眠る霊廟(パンテオン)への入口がある。ガイドには有料とされているが、なぜか無料で見ることができた。入場はガイド付きでのみ可能。内部には王家の美術品が展示されている。また、霊廟の低い天井にはぎっしりとフレスコ画が描かれており、写真撮影も可能とのことである。これがここの見所で、ロマネスク様式の絵としては大変素晴らしく、他ではなかなか見ることができない。アーチをみると月ごとの絵が描かれていたりする。スペイン語の説明が分からなくても、面白く鑑賞できるだろう。下には飾りもなくただの四角い石に見えるものがあり、これらは全て棺とのこと。聖イシドロの遺骨も「サンイシドロ教会」に納められている。