1640年の王位継承戦争中に要塞として築かれたモンジュイック城は現在、「軍事博物館」として公開されている。スペイン継承戦争18世紀末に改装されて、現在の姿に至る。19世紀には監獄として使用されたとのことだが、鉄格子がその面影を語っている。また、フランコ政権下では、多数のアナーキストやコミュニストが処刑された場所だろいう。城の華やかさとは無縁の無骨な造りが印象的。やはり獄舎の方が似合う。
「軍事博物館」には、かつて使用されたとされる鎧や15世紀から20世紀の武器、軍服、王の肖像画などが展示されている。銃のそのバリエーションには驚かされる。2万3000ものミニチュアを使い、戦闘開始場面の再現なんかも行われている。
「軍事博物館」からは街を一望できるので、展望台へ立ち寄ってみるのも良いだろう。