1528年に建設が始まり、資金不足のまま右の塔が未完成のまま1782年に工事が終了したマラガのカテドラル。そのため「片腕の貴婦人」とも呼ばれている。ルネッサンス、ゴシック、バロックなどさまざまな建築様式が見られる聖堂だ。美しい装飾が施された内装はバロック様式となっており、上品な造りである。
ロサリオ礼拝堂にはアロンソ・カーノの油絵「ロサリオ聖母」、コンセプシオン礼拝堂にはクラウディオ・コエリョの「聖母マリアの無原罪の御宿り」などが飾られている。またスペイン市民戦争で虐殺された犠牲者らの遺骸が納められたロス・カイドス礼拝堂には、ペドロ・デ・メナの傑作のひとつ「悲しみの聖母マリア」もある。