バルセロナから北西に60kmほどの場所に位置する「モンセラット」は、古くからカタルーニャの宗教的な意味で中心地とされてきた山である。「モンセラット」は「のこぎりで挽き切られた」と言う意味だそう。驚異的な自然環境の中に教会が設立されたのは9世紀のことだ。山の周囲を取り囲むかのように立ち上がる、まるで屏風のような岩山が「モンセラット」である。神秘的な山として現在も多くの芸術家に影響を与えていると言っても過言ではない。アントニオ・ガウディもその一人だ。彼の代表作「サグラダ・ファミリア大聖堂」の原型とも言える奇岩を、ぜひ見てみて。
「モンセラット」には、ホテルやお土産屋、美術館などもあり、現在ではすっかり観光地化している。世界遺産のモデルとなった自然の姿は、一見の価値あり。