実業家のエウセビ・グエルが依頼し、ガウディが設計した「グエル邸」。バルセロナの旧市街地近くにある。1886年から1890年にかけて建設されたガウディ初期の傑作だ。当初は別邸として建てられたが、グエルはその完成に満足し、本館として使用したそうだ。晩年に作品に比べるとシンプルだが、屋上の煙突は細かく砕いたタイルで飾られ、ガウディらしさが出ている。内部は木材、石、鉄などさまざまな素材が使われており、それぞれ異なる印象を受ける。見学できるのは、かつて馬小屋だった地下と馬車庫だった1階だ。上層階は現在、住居として使われているらしい。
「グエル邸」は世界遺産にも登録されている建造物だけに、一見の価値あり。ぜひ、訪れてみて。