キリスト教の三大聖地として知られているサンティアゴ・デ・コンポステーラ。ここにあるカテドラルは巡礼の最終目的地である。9世紀に聖ヤコブの墓が発見されると、小さな聖堂が造られた。その後、イスラム教徒によって破壊されたが、スペイン最高のロマネスク様式の教会として完成し、増改築の末、現在の姿となった。聖ヤコブが祀られているため、世界中から巡礼者が訪れる。聖堂では、1日に数回のミサが行われる。
オブラドイロの正面には栄光の門があり、中央の柱には聖ヤコブの像が、巡礼者を迎える。中央祭壇の脇には、地下礼拝堂への階段があり、ここで聖ヤコブの棺を拝むことができる。またカテドラル内の博物館では、ルーベンやゴヤの下絵によるタペストリーもあるので、興味のある人はぜひ、のぞいてみよう。