1883年から1888年にかけて手がけられたガウディ建築の処女作であり、世界遺産にも登録されている「カサ・ビセンス」。ネオ・アルハンブラ様式とネオ・ムデハル様式の影響を受けた建造物である。建築主がタイル業者ということもあって、外壁にはたくさんのタイルが用いられている。鉄柵にはシュロの葉がモチーフとして使われているが、これは敷地内にシュロの木が生い茂っていたためだ。見ていて装飾が本当にキレイである。現在は個人宅として使用されているので、内部の公開はないが、もちろん外観は見学可能だ。外から見ているだけでも十分にガウディらしさがうかがえて、見どころの多い「カサ・ビセンス」。ぜひ、訪れてみて。