新北投支線の終点「新北投(シンベイトウ)駅」。新北投支線は、淡水線とともに元は台鐵のローカル線で、セットで捷運化された路線だ。わずか1.1kmのミニ路線。沿線から苦情が多いらしく、最高速度は40km/hどまり、しかも早朝・夜間はバス代行と、なかなか肩身の狭い状況に置かれている。台湾線路管理局時代の駅舎は、彰化県民族文化村に保管されている。現在、陽明山に向かうロープウェイの建設が予定されているそう。
さて、新北投で下車すると、つーんと鼻を刺激する硫黄臭。そう、温泉。ところどころで湯気が上がり、旅館が建ち並ぶ風景は、まるで日本の温泉街。と思いながら歩いていると、なんとあの加賀屋が日本式旅館を建設中だった!ホント、台湾は日本企業だらけだ。また温泉街だけあって、風情もなかなかのもの。駅前の公園には、こうして将棋盤が備え付けてあり、おじさま方がこぞって将棋や囲碁を指していた。