台北喜来登大飯店(SHERATON TAIPEI HOTEL)の地下にある「辰園」。中国の清朝時代から伝えられてきた宮廷宴会料理「満漢全席」を楽しめるレストランとして有名だ。店内は、高級チーク材を随所に使用した、シックでモダンチャイナな雰囲気。満漢全席専用の個室も別にあるようだ。予約なしで行ったので、普通にアラカルトで注文した。日本語のメニューがある。特に小吃のメニューは写真つきであった。
フカヒレ入りワンタンスープ、子豚の黄金丸焼き、北京ダックは、前日からの予約が必要でこちらを注文。豚の丸焼きは、背中の皮の一番美味しそうな所を北京ダックのような食べ方で食べるもの。包む皮の千層餅のもっちとした食感がなんともいえない。エビの湯葉から揚げ、中のエビがプリプリ、サックとした上げた手の食感で素朴な味。甘辛いソースにわさびを付けて食べる。脆皮叉焼、砂糖をまぶしてこんがり焼いた豚肉。パリパリの食感に、香ばしさと甘さが調和した前菜のような料理であった。蝦のマヨネーズ和え、辰園特製健康スープ、漢方スープで豚の骨付き肉とモツを煮込んだもので、臭みはなく、出汁がよく出ており興味深いが、あっさりして飲みやすいものだった。水晶チャーハンと特製健康スープ、チャーハンは、パラパラの仕上がりで、繊細でさっぱりした味。海鮮焼きそば、イカ、海老、ホタテがのった海鮮あんかけだが、こちらもさっぱりした味で飽きない味。燕窩蛋塔(燕の巣タルト)、カスタードクリームをタルトに入れ、燕の巣をのせてある。この燕の巣は長時間水に浸して戻している。こりこりした感じを少し残して、柔らかく仕上げられていた。これがさっぱりした甘さ控えめのタルトと相性が良かった。全体的には、上品な味付けで中華のこってりした味とは違い飽きのこないホテルの料理だった。今度来るときは、予約して満漢全席を食べてみたい。
・フカヒレ入りワンタンスープ
・子豚の黄金丸焼き
・北京ダック
・エビの湯葉から揚げ
・脆皮叉焼
・蝦のマヨネーズ和え
・辰園特製健康スープ
・水晶チャーハン
・特製健康スープ
・海鮮焼きそば
・窩蛋塔(燕の巣タルト)