台湾では、国内観光の柱として、「老街」の復活・整備を進めているが、その老街には、かならず、杏仁茶のお店がある。その昔は、コーヒーや紅茶、烏龍茶よりも、庶民の飲料として定着していたからであろう。杏仁豆腐の香りは、好き嫌いがあり、嫌いな人にとっては、薬品臭い匂いで、好きになれないという。杏仁茶は、肺をきれいにする効果があるというので、咳がよく出るときに飲むといい。それに、街の排気ガスをすい続けて生活しているため、時々飲んでおいたほうがいいだろうと思い、老街あたりに来て、お店を見つけると、杏仁茶で休憩することにしている。この日は、鹿港の瑤林老街の一角にある「阿舎茶樓」で休憩。お客様の一人が、ずっと空咳をしていたので、「杏仁茶で喉がすっきりするかもしれませんよ。」と誘ったのだ。初めての方には、ぬるめの甘さ半分の杏仁茶。(温的冰糖杏仁茶 半糖)。私は、ぬるめの小豆入り杏仁茶。揚げたての油條ももらって、杏仁茶に浸しながらいただく。お店の人がいうのは、「挽きたての良い杏仁茶は、香りが強くないから、初めての人でも飲みやすいよ。」ということ。
店の前で杏仁の粒を挽いていた。粉の香りをかぐと、香りは強くなくて、柔らかな湿った甘い香り。油條と杏仁茶でおなかはいっぱい。この後も、鹿港の観光スポット巡りを続けた。
役立つ情報
・店には、昔の衣装があって、それを借りて着て写真を撮る事もできる。