商店街としてはじまって以来、いまでは1500店舗もの屋台やお店が集まる巨大市場へ成長した逢甲夜市。その一回にあった黄色と赤の看板が目印の「米粉湯魯肉飯」。こういう老舗店(台湾では10年程度で老舗を名乗るらしい)往々にして日本人の味覚にヒットしない。
ここの名物という事で米粉湯魯肉飯、まぁ、こんなもんだろう。それにしてもこの湯(スープ)の味の薄い事・・・。米粉も茹で釜の底に残って麺のお化けみたいに膨れた麺の様なヘナっぷりが実に台湾らしい。思わずテーブル上の調味料を全部入れたくなる。台湾の伝統的な小吃は、多少の差異こそあれ、こういう物である。肉圓とか麵線など不味くは無いが、取り立てて美味とも思えない。麵線に至っては麺無しで牡蠣などの具と香菜だけで充分な気さえする。この点、小吃にハズレ無しな香港、中国とは全く異なる台湾らしさだろう。