台湾で、民雄といえば、「民雄肉包」と「民雄鬼屋」。「鬼屋」とは、「おばけやしき」のこと。この「民雄鬼屋」は、台湾の四大鬼屋の一つで、その中でも一番すごい屋敷。なんせ、市販されている地図にも「劉氏古厝」(民雄鬼屋)と載っているほど。
1929年、劉氏というお金持ちが風水師にだまされてこの田舎で建てた家で、召使との不祥事がおこったあと、その召使いの死体が井戸で発見されたあと、夜中にしきりにおかしな音がでるようになり、一家が悲劇に見舞われ、引っ越しを余儀なくされたという話があるそう。台1線沿いに、看板を発見。標識を頼りにここから2キロほど行くと、たんぼが広がるのどかな集落に「鬼屋咖啡」の看板が。その奥には、草ぼうぼうの中庭が見える小さな門。明るすぎるほどのまぶしい台湾の南部の太陽の下、叢の中にある踏みつけられて草も無い小道を進んでいくと、人の声が。木々にまとわりつかれて、朽ち果てた洋館の前の塀のところに、街角芸人のおじさんが、観光客らしい男の子と、のどかにお話をしていた。目の前には、美しい召使の女性だか、ここの洋館のお嬢様が身を投げたという井戸があった。覗いてみたけど、埋まっていた。毎週日曜日の天気の良い日には、ここで演奏をしているそう。この芸人さんのおかげで、怖さも吹っ飛んでしままった。
役立つ情報
【レストラン情報】
屋敷の左側にある「民雄鬼屋」。
このお店、コーヒーのほかにも軽食、定食、鬼屋の解説付きガイド(中国語のみ)もあるそう。
店の女の子に、「怖くないの?」と聞いたら、「全然」だそうだ。
台湾では、旧暦の7月は「鬼月」といって、地獄の門が開いて、好兄弟達がこの世にやって来るので、夜は外に出ないとか、水辺に近寄らない、水遊びしない、旅行しない、結婚式しない、家や車をを買わない、等たくさんの禁忌がある。そして、テレビ局では、毎晩のように「お化け屋敷」の番組を放送していて、番組でみると、けっこう怖いかも。