「パッテンライ」というアニメを見て、次の日、アニメの原作となった台南県の烏山頭水庫へ行って来た。「バッテンライ」というのは、「八田来(八田が来た〜)」の台湾語発音。八田さんというのは、日本統治時代、潅漑設備の無い不毛の嘉南平野に、曾文ダムの水を引っ張ってきて灌漑設備を作ろうとした日本人の技師、八田與一氏のこと。この計画が始まったとき、農民は、土地を奪われると思い、八田氏がやって来ると、パッテンライ!!(八田がやってきたぞ、逃げろ)」と逃げ隠れたそう。10年の月日をかけて、八田氏の情熱と誠真で烏山頭水庫は無事に完成。嘉南平野の農民達は、農作物の水の心配が消え、豊かな緑の大地となった。ダムが完成し隅々まで水がいきわたる嘉南平野になってからは、「バッテンライ!!(八田さんが来たぞ)」と叫び、大歓迎したそう。ダムが完成してから70数年、八田氏は、小高い岡の上から、静かにダムを見守っている。
訪れた日は、梅雨の晴れ間で、気温も30度を超えていたので、この親水公園は親子連れでにぎわっていた。更衣室もあるし、シャワー施設(水のみ)もあるので、暑い日に着て、水着に着替えて遊ぶにはいいかもしれない。小さいながらも、小さな子供さんなら十分楽しめます。
この「烏山頭水庫」の入場料は、大人200元で、施設内用からしても、ふらっと立ち寄って行ける金額では無いのだが、ここは、八田氏への線香代ということで。エリアには、親水公園(プール)もあるし、焼肉スペースもある。そして、なによりの目玉が、この「天堂」。北京に有るものを模した建物。中には、ダムの建設時の資料などが展示されている。ということで、大人200元、車1台50元、入場ゲートのところでは、入ってきたものの引き返す車もたくさんいた。どうなんだろう、この入場料金と内容。
役立つ情報
【レストラン情報】
このエリアには、「新大西拉雅渡假飯店」があって、ここのレストランで食事をすると、
入場券1枚につき100元引きになります。
また、食後の飲料(コーヒー、ジュース)或いは、「るりあんアイス」が付いてきます。
HP:「新大西拉雅渡假飯店」http://www.sendale.com.tw/siraya/intro.php
HP:「西拉雅国家風景区」http://www.siraya-nsa.gov.tw/sub.aspx?a=0004420
他情報
【八田氏のその後】
1941年、第2次世界大戦の中、八田氏は、フィリピンに向かう途中、乗っていた船が撃沈され帰らぬ人となります。
終戦の1945年、9月1日に、八田外代樹夫人が、ここに身を投げたそう。
この送水口の上の建物は、今は「八田與一氏記念館」となり、アニメの「パッテンライ」を上映している。
HP:http://www.mushi-pro.co.jp/patten1.html「バッテンライ」
・大人200元
・車1台50元