ライトアップされているこの場所は、金城鎮の旧市街の中心地にある「總兵署」。「總兵署」は、清の康熙帝の時代(1682年)に、この金門島の金城の後浦を治めた陳龍が、もともとあった「叢青軒」という建物を、兵士の駐留所、地下牢も備えた簡易裁判所兼政務事務所として改築し、使っていたものだそう。中庭には、樹齢が100年を超えるガジュマルの大木があり、昼でも大きな木陰を作ってくれる。
中は、当時のまま保存されており。蝋人形を使って、昔の裁判の様子、地下牢の囚人などがリアルに再現されている。東と西の建物には、歴史的展示物のある部屋が並び、金門島の古い歴史が勉強できる。ツーリストセンターもこの中にあり、地元のボランティアガイドの方が丁寧に説明してくれる。
役立つ情報
【ツアー情報】
毎晩、夜7時半から、ここをスタート地点にして、後浦の観光ポイント10箇所を説明しながら回るツアーがあり。
もちろん無料。ガイドさんも、説明が上手で、歴史的建物の説明のほか、ちょっとした島の裏話やら、なんやら、お客さんのつっこみに答えながら、軽快に話してくれて、とてもおもしろいツアーだった。途中で抜けてもいいし、参加してもいいという気楽なツアーなので、自分の興味のある場所は長居して、追いかけて合流、離脱という感じで9時半ごろまで、歴史に囲まれた静かな夜の小鎮を散策することができた。