神楽坂界隈で気軽に中華を楽しめる飯楽。神楽坂商店街の脇へ入ったところに店を構えるこちらのお店、『飯楽』の大きな看板やメニュー、そして雑誌の切り抜きなどがベタベタと貼られていなければ、一瞬、フレンチのビストロっぽい店構え。店内は縦に長く、テーブル席が並ぶ。雰囲気としてはカジュアル。小籠包は、アッツアツに蒸された小籠包の皮は中のスープの色が透けてわかるほど薄い。皮を破らないように丁寧に持ち上げレンゲに乗せ、鼎泰豊(ディンタイフォン)で習った食べ方で小籠包を味わう。皮を破ると、濁りのない透き通ったスープがジュワ〜〜ッとあふれ出てくる。スープの味付、塩加減はバランスよく、醤油はつけずに丁度よい。もちろん肉臭さはなく、いくつでも食べられそうな王道小籠包。焼き餃子:430円皮は焼き目ほどのパリッとした食感は残念ながらない。ニンニク不使用とのことだが、ニラの香りがホワリと広がり、小籠包同様、タレなしでそのままでちょうどいい味つけとなっている。青菜の塩炒め:800円メニューにはニンニク風味と記されていたが、そんなにニンニクは主張しない。味付も薄味で、あっさりとし、油だけで炒めたのではなく、中華スープを加えてサッと火を通した感じなので、茎の食感もシャキシャキとし、油っこくもなく、ヘルシー感ありで箸休め的にいい。マーボー豆腐:1100円他のメニューと比べ、マーボー豆腐にしてはちょっと高めかと思ったが、でてきて納得。すごいボリューム。山椒がたっぷりとかかり、鼻孔を刺激するだけでなく、舌をも刺激。頭部の毛穴は開き、食べ終える頃には唇周辺がピリピリ痺れる。あっさりとした味わいではあるが味付濃いめなのでこれは白米がほしいかな。担々麺:1000円スープに浮かぶラー油の模様がアートに感じる一皿。スープもサラサラ系で、少し塩が効き、濃厚タイプではない。ライスを追加注文。これうまし。スープの塩加減がライスを入れても薄まることなくちょうどよい味わいで、サラリ、スルリとお腹に入る。こちらのお店、場所柄客層は幅広く、夕飯時、しっかり食事をする人もいれば、ラーメン一杯だけで済ます人もいて、もちろん軽くつまみながら飲むのもOK。値段的にも使い勝手はいい店だと思う。皆さんも是非。