外苑前駅から徒歩数分。ヨーロッパの街角の雰囲気漂うパサージュ青山1階に店舗を構えるLEPATISSIERTAKAGI(ル パティシエ タカギ)。オープンテラスもあって、解放感があり、フラッと立ち寄りたくなる雰囲気がある。工房を併設した店内は落ち着いた雰囲気で、場所柄客層も大人メイン。サンクセブンフリュィ エ ソルベキウイ(珈琲または紅茶付):1350円キウイのソルベはグラスの縁に砂糖がまぶされている。ソルベの量は少ないながらも初摘みのものだからか、キウイの酵素と酸味が強く感じられ、とろっとした舌触りではあるがピリッと刺激が走り、素材が活きていてフレッシュ感あり。ソルベの後にデザートが運ばれてくるのだが、スティック状のチョコの飾りがなんだかメデタイ。カラフルな色合いも相成り、花魁のようにも見え、華やかさというか、艶やかさがある一皿。パイ生地の上にはカスタードクリームにマンゴー、イチゴ、メロン、ブルーベリー、ラズベリーが散りばめられ、生クリームでデコレーション。パイ生地はサックサクでバターのいい香りが広がる。フルーツはマンゴーは非常に甘いが、イチゴは見た目の赤さに反して非常に酸っぱく、酸いも甘いも兼ね備え、それがメリハリとなり、このデザートのおいしさを引き立てている。カスタードクリームも生クリームも甘さ控えめで、フルーツたっぷりなので、パイ生地は使われているがケーキと言うよりは、まさしくフルーツメインのデザートである。クレープ生地は卵感があり、厚みがほどよくあるので、しっとりとしつつも、わずかに弾力もあり、ガレットのような軽食感覚なクレープ。赤砂糖とフレッシュバターのソースは味わい控えめではあるが、香り高く、ホイップやアイスなど合わせずとも単品でおいしい。添えられたアイスクリームは濃厚な味わいだが、後味すっきり。温かいクレープと冷たいアイスがクチの中で混ざり合うと、これはこれでまたうまし。青山あたりのカフェと言うと、お茶の時間はどこも混雑しているが、こちらのカフェは奥まった場所にあることもあり、ちょっと穴場的なのもイイ。見た目に楽しいデザートで、話にも花が咲くかも。