ケンブリッジはロンドンから北へ100キロ程のところに位置する、言わずと知れた学園都市。街がケム川(RiverCam)に沿って形作られており、主だったカレッジが川に敷地を接するように点在。そんな街なので橋も多く、ケンブリッジという地名も 「ケム川(Cam)にかかる橋(Bridge)」 に由来するのだそう。そして、お目当ての 「数学橋」は、ケム川の一番南、Queen'sCollege にかかる木造の橋。WilliamEtheridgeによってデザイン、JamesEssexによって1749年に建設された。現在かかっている橋はオリジナルではなく、オリジナルを忠実に再現する形で1905年に再建されたもの。接線がアーチを描くように作られ、トラスを形成するというその幾何学的な構造と木と木が綿密に計算されて、ボルトやネジを一切使わずに組み合わさってできていることから(実際はボルトやネジが使われていたよう)「数学橋」と呼ばれている。ケンブリッジにはこの「数学橋」以外にも「クレア橋」や、「ためいき橋」といった素敵な橋がある。「パント(Punts)」 と呼ばれる底が平らなボートに乗って、長い棒で川底を突きながら川下りを楽しむ人たちの姿をあちこちでみかける事も出来る。