フランス統治下でのグエン朝時代の、西洋好きだった12代カイディン帝の廟。カイディン帝廟には随所に西洋建築様式が取り入れられており、石の階段には龍がきざまれ、階段の上には、動物や役人達の石像が立っており、カイディン帝廟を守っている。
廟の内部には金箔を施したカイディン帝の像があり、その下にカイディン帝の遺体が安置されている。また、廟内部の壁と天井は中国の磁器や日本のガラスでステンドグラスのように飾られており、とても美しい。その中には日本のビール会社のビールビンのかけらまであったりし、とても面白い。
歴代の皇帝は、中国式の庭園を造ることに力を注いだが、カイディン邸に関しては、庭園でなく、建物内部の装飾にこだわったそうだ。そのため、財力がなかったカイディン帝は、税金を30%に引き上げ、カイディン帝廟を作った。カイディン帝はフランス好きな一方で、女性には全く興味がなく結婚しなかったそう。
・入場料55000ドン