リューベックのレンガゴシック教会の最高峰といえばこの「マリエン教会」。ドイツで三番目に大きいだったか、三番目に天井が高いだったか、とにかくそういう立派な教会。レンガだけど形式としては典型的ゴシック教会。内部も全部レンガで作ってあるんだろうが、天井なんかはおそらく漆喰を塗ってそこに華麗な装飾画が書かれてる。レンガの質朴な感じが強いのかと思うが、意外なほどデコラティヴ。ゴシック教会は石でできた針葉樹林であると言われるが、本当にレンガでできた森みたいに見える。ちなみに、パイプオルガンは欧州屈指の名器で、バッハも昔ここに聞きにきたろう。そして、この教会よく見ると、柱がグニャッと撓んでるのがわかる。柱だけじゃなく、けっこうあちこちで撓んでいるものが多い。レンガ職人が下からレンガを積んでいく途中で自然に少し曲がっのか、それとも、最初まっすぐだったが、ホルステン門みたいに地盤のせいで撓んだのだろうか。