大運河に架かる4つの橋の中で長さ48m、幅22.1mと最大の「リアルト橋」。「白い巨象」との異名を持つ大理石の美しい橋である。1264年の建設当時は木造であったが、1444年のフェラーラ公爵の行進の際に見物人の重さで崩壊してしまった。そのため、1557年にヴェネツィア共和国は橋の設計案を一般公募し、アントニオ・ダ・ポンテの案が採用された。橋の下を多くの船が往来することを考慮して、単一アーチで太鼓橋である大理石製の「リアルト橋」が完成したのである。
今でも「リアルト橋」にはヴァポレットやゴンドラが行き交い、橋の上では土産物屋の商店が並ぶ光景が見られる。