広州でも見かけたが、大都市・上海でも健在。上海の市内を運行するバスには、充電式のトロリーバスが導入されている。中国語では、「超級電容公交車」。各停留所で上に張られているパンダグラフから充電をしながら走っている。現在では約7台のトロリーバスが導入され、深刻化する上海の空気汚染の改善に一役かっている。
路線網は相当なもので、細い路地にもかなり架線が貼られていたが、一方で車両はあまり見かけなかった。万博がらみの道路工事が多く、車線減少に伴う架線の張り直しが行われていないこともあり、通常のバスに切り替えているのかも知れない。
今回はトロリーバスを、豫園の北の人民路で確認した。どうやら拠点の停留所でパンタをあげて急速充電し、次の停留所までのエネルギーを蓄えている様子。これなら高価なバッテリも少ない容量で済み、安価に導入できそう。ハイブリッドや天然ガスに注目しがちの日本のエコバス市場だが、こうした充電式のトロリーバスも、検討に値するのではないだろうか。
CRHに乗るがために訪れた広州ですが、行ってみると、意外と見所が多く、感動して帰って参りました。その最たるものがトロリーバス。日本では今や黒部でしか乗ることの出来ないトロリーバスが、さも当然のごとく街を走る姿は、非日常そのものでした☆停留所は普通のバスと同じ。乗り方も変わらずで、乗車時にICカードをピッとすれば、特に言葉の問題もなく、乗ることが出来ます。
路線は、地下鉄1号線の走る中山路を中心に、広州駅などにのびている模様です。
残念ながら、CRHが多く発着する広州東駅には出入りしていないので、地下鉄で公園前駅あたりまで出る必要があります。
トロリーバスで気になるのが、路線の分岐の仕方。分岐部の架線を見てみると、特段仕掛けめいたものはなく、単にバスが走る車線によって架線がどちらかへ引っ張られ、それにあわせてポールも追随するようです。
Wikipediaを見ると、広州に限らず、北京や上海などでもトロリーバスが走っているとか。一見、普通のバスと思いきや、モーター音がする不思議な感覚。バスマニアならずとも、体験の価値ありではないでしょうか!?