タイへ向かうANAの機内雑誌に「緑のどんぶり」のことが書いてあった。 バンコクだけに限らず、タイの各地でよく見かけるこのマーク。じつは「緑のどんぶり」は認定を受けたお店にしか掲げられない貴重なものなんだとか。「シェル・チュアン・チム」という「緑のどんぶり」の認定を受けると、あっという間に行列のできる人気店になるらしい。現在、タイ全土で1000軒程度認定されているとのこと。「緑のどんぶり」はタイ国王と親類関係を持つ料理研究家が通い、この店のこの料理がおいしい、と太鼓判を押したメニューに与えられる。つまり認定を受けるのは、お店全体ではなくて、商品ひとつずつということだ。認定証にも商品名がタイ語でしっかり書いてある。もともとは石油会社の「シェル」がガスを使った料理を紹介し、ガスを普及させようとしたことに始まるらしい。ただ、「緑のどんぶり」は毎年更新されるものではないので、中には味が落ちたり、メニューから無くなっていることもあるという。いずれにしてもおいしい料理を表す目印なので、「緑のどんぶり」を利用して、レストラン探しの参考にしていただきたい。類似マークもあるようだが、本物には料理研究家のタナシー・サワディワット氏のサインが入っているとのこと。