タイでは食べる習慣がない「生卵」。これは、タイ産の卵には菌や寄生虫などが付いていることがある、との意見もあるためだ。そんな中、タイの食品大手でもあるベタグロ社が、「生食用卵」の開発に成功し、販売を開始。この生食用卵は、バイオセキュリティが徹底した鶏卵農家限定でつくられ、発送前には卵の完全洗浄の他、殻にヒビがないか、黄身や白身に血の塊がないかなどのチェックが行なわれる。さらに、配送は8度以上の低温状態で運び、取り扱い店にも厳しい品質管理を要求しているという。
これが大ヒット商品となり、エンポリアムのデパートでは、開店から二時間で完売しているのだとか。日本のブランド卵である「ヨード卵・光」を販売している日本農産工業株式会社に技術指導を依頼しているようで、日本製品から多くのヒントを得ているようだ。タイの卵は1個3バーツ~5バーツが相場だがベタグロ社の新生食用卵は9バーツするが、それでも安心して、生卵が食べられるのなら良いだろう。