タイは、お米の輸出量が世界一で、自給率も200%という農業国である。そして、タイのインディカ米といえば、世界的な銘酒であり沖縄の名産、泡盛の主原料であることが徐々に知られてきている。お米とお酒を通した日タイ関係には、じつは大変な歴史があるのだ。1420年頃と聞くので、今からおよそ600年前から琉球王朝とアユタヤ王朝の交易は始まっており、その時にタイの米蒸留酒である「ラオカーオ」の製法が琉球国に伝来したと言われている。したがって、泡盛は両国約600年の交流の象徴といえるのだ。
タイで今でも飲まれている「ラオカーオ」は、アルコール度数28度から40度あり、低所得者が酔う為に飲用するお酒とされる。ちなみに、タイ語で「ラオ」は酒、「カーオ」は、お米という意味となるそう。