別名「大理石寺院」と言われる「ワット・ベンチャマボピット」で、現在も使用されている寺院だ。屋根瓦以外すべてに大理石が用いられた第1級王室寺院。ラマ5世によって1899年に建立された。イタリアのカララ市から運ばれた大理石を柱、壁、床に使用しており、石畳も狛獅子もすべて大理石。屋根瓦も一般的な焼き方とはことなる色鮮やかなオレンジの瓦を使用し、金張りの窓枠にはステンドグラスがはめ込まれている。左右対称の本堂は、52体の仏像が並んだ回廊で囲まれ、その中には日本のものもある。見ていくと、やはり同じ仏像でも様式が違うのが分かる。本尊はタイ北部ピッサヌロークにあるものを模倣しており、深い緑色の壁を背景に黄金に輝き、なんとも幻想的な印象だ。そして、この台座にはラマ5世の遺骨が納められている。
入場料 20バーツ