サイアム駅からほど近い場所にある「ジム・トンプソンの家」。現在は博物館として一般公開されている。日本語のガイドもあり、入場料は100バーツ。100バーツの入場料を払って中に入ると、いきなりぐいぐいと受付に連れて行かれ、日本人か?じゃあ日本語解説ツアーは14時20分からなので、その時間にまたここに、それまでは中庭でも見ていて下さい、と言葉は丁寧ながら有無を言わせぬ口調で説明されるので要注意。勝手に一人でぷらぷら見たいと思うが、どうもそれがここのルールで、一人でぷらぷら見学してる人とかいないよう。
ここは、タイシルク王として知られるアメリカ人、ジム・トンプソンがかつて生活していた場所。彼は第二次世界大戦に従事し、バンコクへ派遣されたが、帰国命令を受けたあともこの地に永住した人物。タイシルクに魅了され、その復興と普及に貢献した。家具や小物の配置も当時のままで、逸品揃いの美術品が展示されている。古美術品は国宝級のものも多く、彼がいなければタイ国外へ流出していただろうとも言われている。タイ伝統様式の家屋の中には、アユタヤから船で運ばれてきたものもある。アメリカでは建築家として活躍していた彼のセンスが光る「ジム・トンプソンの家」は一見の価値あり。その住居が、博物館として公開されていて、MBKから徒歩10分ほど。大通りからソイ(脇道)に入っていちばん奥にあるので少しわかりにくい。ちゃんと大通り沿いに案内の看板は出ているのだが、間違えて一本手前のソイに入ってしまう可能性は高い。「ジム・トンプソンの家」、というのは高床式で、もともと複数の民家だったのをつなぎあわせて造られた木造建築。軒下にあたる1階部分には色々美術品が飾られていて、ここは写真撮影OKなのだが、家の中は撮影禁止だそう。
なおこの博物館にはカフェ・レストランが併設されていて、なかなか雰囲気がいいと評判なのだが、かなり混雑しているらしい。もちろん敷地内にシルクなどを販売するショップもある。