観光ガイドなどには載っていないが、「ワット・ヤンナワー」というお寺は、船が祀られていて、実はここは以前の国王ラーマ3世が建てた由緒あるお寺。欧米列強が近代的な船でチャオプラヤ川を行き来するのを見た王が、タイの伝統的な船の将来に危機を感じ、その墓碑として建てたのだそう。現代も、伝統的なデザインの船は観光用としては立派に生き残っている。お寺の本堂、その背後には、独特のデザインの超高層ビル。ニューヨークに行ったとき、高層ビル街の谷間にいきなりぽっと古い教会が建ち並んだりしていてけっこう驚くが、バンコクも、近代的な建物と伝統的な建築が共存している。