釜山に来たら食べておきたい「ホルモン焼き」。有名観光地であるチャガルチ市場の目と鼻の先にある路地一帯にホルモンのお店がずらりと並ぶ道があります。この場所でヤンゴプチャンが食べ始められたのは朝鮮戦争が休戦状態に入った頃のことだったと言います。日本の食肉加工場で働いていた人が釜山に引き上げてきて、この路地でお店を始めたのがはじまりでした。日本人が捨てていたホルモンを、上手く活用して美味しく食べるようになったという、厳しい状況下で一人のアイデアから生まれた料理なのです。その後、1軒、また1軒と増えて、今では地元ではもちろん、国内でもグルメに有名な一帯となりました。お店のメインメニューはどこも大体、「塩焼き」と「味付け焼き」の2種類。網の鉄板で表面をカリカリに焼きます。ホルモンを食べたことがないという方はニンニクの風味が効いた塩焼きがおススメです。釜山のおばさんたちは皆さん活気あふれ温かいので、練炭の上のホルモンをつっつき、ビールを飲みつつ、おばさん達としばし談笑するのも旅の良い思い出となりそうです。