1703年、金井山城築城時に生まれた、民俗酒第一号指定の伝統あるマッコリ
釜山の北部、豊かな自然に恵まれた金井山(802m)の中腹に盆地上に広がる山城村。ここで作られる金井山城土産酒の「金井山城マッコリ」は、韓国の民俗酒第一号に指定されている由緒あるマッコリです。その歴史は1700年代まで遡ります。金井山は頂上に韓国最大の城壁「金井山城」があるのが特徴です。日本との過去の歴史により現在、残されているのは4kmほどですが、築城時には17kmもの長さでした。この山城を建設する際に、作業員たちの休息時のおやつの酒として出されたのが、金井山城マッコリのはじまりです。それが全国に広まり、1979年、当時の大統領・朴正煕大統領より民俗酒第一号として許可されました。
また、金井山城マッコリの製造に使われる麹は、約500年の伝統があります。その昔、釜山と周辺の慶尚南道では、寺院の僧が副業として麹を製造することが多かったといわれ、特に山城村の国清寺、金井山の名刹・梵魚寺、梁山市にある通度寺が有名です。金井山城の守備を行っていた海月寺と国清寺の僧たちが500年ほど前から伝わる手法で、作り始めたのが「山城麹」。この麹が山城の村人たちに伝わり。製造されるようになりました。現在、金井山城土産酒は15代目。金井山の歴史とともに、代々、地酒「金井山城マッコリ」を作り続けています。