オランジにある世界遺産「オランジュのローマ劇場とその周辺と凱旋門」は1981年に登録されたもの。特に古代ローマ劇場は他の都市のものにくらべて保存状態がよいことで知られている。1世紀、アウグスティヌスの下で作られたもので、劇場の収容人数は8000人から10000人程度だったと言われている。
また、もうひとつの見所である凱旋門は、かつてリヨンとアルルを結んでいたアフリッパの街道沿い、紀元前20年ごろ立てられたもの。そこに刻まれた彫刻の中では特に、ローマ人とガリア人の戦いの様子や、戦利品などが描かれた北側の保存状態がよい。
コース紹介
●凱旋門
リヨンとアルルを結ぶアグリッパ街道沿いにある門。
紀元前20年ごろのもので、当時の戦いの様子などが
彫られている。
●劇場地区
ローマ劇場周辺の地域。
このあたりからは祭壇が発見されている。
●ローマ劇場
1世紀、アウグスティヌスの時代に作られた。
収容人数1万人あまりの巨大な劇場。
1869年からは毎年ローマ祭が開かれている。