ハンブルクにはいわゆる“飾り窓”がある。欧州でも有数の港町ハンブルク。長い航海から戻ったオトコたちの集まる街では御婦人とのカリソメの一夜を求める需要がバクダイにあったのは容易に想像できる。飾り窓はハンブルクの有名な歓楽街・レーパーバーンからちょっと奥に入ったヘルベルト通りというという所にある。ただし女性の立ち入り禁止、写真撮影も禁止。ちょっとビビる(笑)。
イ課長がココを見学したのは午前中の10時半くらい。この時間なら「開業」している御婦人がいることはあるまいと思っていたら、おおお、右側のウィンドウに美しい御婦人が営業中でいらっしゃるではないか。「はっろ〜〜ねぇそのヒゲのヒト〜、寄ってかな〜い?♥(和訳は想像)」これ以上ないくらい甘い笑顔でトビラを開けて声をかけてくる。「いやあの…見学なんです」とも言えず、さびしげな笑顔?だけ残して通りすぎる。出口に近づくと、今度は左側の窓でやはり“営業中”の美女がいらっしゃる。「はっろ〜〜♥午前中だから早割でいいわよ〜ん♥(和訳は想像)」あ、いやその…何せ見学なモンですいません…ここでも愛想笑いだけして通りすぎる。この飾り窓横丁を通り抜けるのに要する時間はせいぜい約1〜2分。今回の出張で、最も緊張した時間だったのは間違いない(笑)。