アラモアナショッピングセンターの山側にあるノードストロームから、まっすぐに山に向かって伸びている通りが、キーアモク・ストリート。キーアモク・ストリート沿いには、「フォーサイゴン」と言うお店がある。この店は、エッセイストの永田広美さんがその著書で紹介されていた。そして、「フォー・サイゴン」の店名からも分かるとおり、ベトナム料理のフォーがメインの料理。しかしながら、フォーよりも永田広美さんがお勧めのサイミンが美味しかったり。サイミンとは、ハワイのラーメンのことなのだが、スープには海老など魚介類のうま味が重層的に生かされており、絶品の味であることは間違いなし。おそらく、日本でこのようなスープを経験することは、なかなか無いことかもしれない。「フォー・サイゴン」のサイミンは、エスニックというよりも、日本人にあった日本人好みの料理といえそう。このように、ハワイでベトナム料理を食べるというのも不思議なことなのだが、これもハワイが民族や文化のサラダボウルの状態にあるからといえる。つまり、アメリカン・ドレッシングをかけた多文化共生社会がハワイということになる。マカイマーケットのプレートランチも良いが、少しだけキーアモク・ストリートに足を伸ばしてみて、もうひとつのハワイを味わってみてはいかがだろう。