今も昔もフィレンツェの行政の中心としてその名誉を維持している「シニョリーア広場」。共和制であったフィレンツェ人は、ここで事あるごとに集会を開き、採決を行ったといわれる。「シニョリーア広場」はヴェッキオ宮、ロッジア・デイ・ランツィからなり、屋外美術館のようだ。ヴェッキオ宮はロマネスク様式の宮殿で、現在は市役所として使われている。ロッジア・デイ・ランツィは、たくさんの彫刻が並んだ彫刻廊である。そして、広場正面脇にはミケランジェロのダビデ像のレプリカやネプチューンの噴水があり、周辺はいつも多くの人でにぎわっている。
また、噴水近くには1498年、ジロラモ・サヴォナローラが処刑された場所を表す名板があることでも知られている。