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ヒット作が続々と上陸する 「11月の韓国映画」

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今月、日本で公開される韓国映画はどれもヒットした作品ばかり。『国家が破産する日』『完璧な他人』『EXIT』3本紹介

今月、日本で公開される韓国映画はどれもヒットした作品ばかり。

『国家が破産する日』は1997年に実際に起きた通貨危機の内幕を描いたもの。『完璧な他人』は529万人もの観客を動員したブラック・コメディで激しくオススメ。今年の夏に公開されたばかりの『EXIT』は観客動員数900万人超えの大ヒット作。

韓国エンタメ好きにとっては3本とも「見なきゃ損!」といえる作品だ。

『国家が破産する日』

ⓒ 2018 ZIP CINEMA, CJ ENM CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

 

映画あらすじ

韓国が好況ムードに包まれていた1997年11月。韓国銀行の通貨政策チーム長シヒョン(キム・ヘス)は通貨危機に関する報告書を出す。国家破産まで残された時間は7日間。対策チームが招集され、シヒョンは「すぐ国民に危機を知らせるべき」と主張するが、この件は非公開とされる。

財務局のパク次官(チョ・ウジン)が「混乱を招くだけ」と反対したからだ。ところがパク次官は裏でこの機密事項を有力財閥に流す。

同じとき金融コンサルタントのユン・ジョンハク(ユ・アイン)は金融危機を独自に察知。国家的な危機を自らのチャンスに変えようとドルを買い漁る。

一方、食器工場の経営者ガプス(ホ・ジュノ)は国家がそんな危機に陥っているとは知らず、手形決済での大量注文を受け入れてしまう。

企業の連鎖倒産が相次ぎ、金融機関も危うい事態。こうした状況下でパク次官がIMF(国際通貨基金)に支援を求めることを提案。それぞれの人生が大きな転機を迎えるが―。

 

公式サイト: http://kokka-hasan.com/

 

韓流ブーム以前の韓国で起きた通貨危機

韓国といえば、サッカーの日韓W杯に韓流ブーム、K-POPが思い浮かぶが、1997年の通貨危機は今も韓国人の心の傷となっている。それほど大きな出来事だったのに、実はIMFとの交渉についてはいまだによく知られていないという。

映画は「当時、非公開で運営された対策チームがあった」という記事が発端となっている。国民の興味を引き、375万人のヒット作となった。

リアルなのが工場経営者ガプスの状況だ。財閥や情報強者はまだいい。もっとも苦しんだのはそうじゃない人たち。こうした構図は現在も変わっていないのではないか。

 

写真説明

『国家が破産する日』
(原題:『国家不渡りの日』/2018年/韓国/114分)
2019年11月8日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー

ピンチは最大のチャンス!?

『完璧な他人』

© 2018 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

 

映画あらすじ

豊胸手術を得意とする美容外科医ソクホ(チョ・ジヌン)と精神科医で美人妻イェジン(キム・ジス)。この夫婦の新居に親友と妻たちが集まった。久々の再会を喜び、変わらぬ友情と夫婦愛を確かめ合う仲間たち。

そこで自分たちに隠し事がないことを証明するため、「今からスマートフォンに届く電話やメールを全員に公開しよう」と、イェジンがろくでもない提案をする。戸惑いながらも各人がスマホのロックを解除することに。

新恋人を連れてくるはずだったヨンベ(ユン・ギョンホ)は驚愕の画像を受信する羽目になり、亭主関白で弁護士のテス(ユ・ヘジン)と専業主婦のスヒョン(ヨム・ジョンア)夫婦には思わぬメッセージが届く。若妻のセギョン(ソン・ハユン)を連れてきたイケメン社長のジュンモ(イ・ソジン)には予想もしない電話が―。

信じていたはずの友情も徐々にほころびが見え始め、楽しかったパーティが想像を絶する修羅場と化していく。

 

公式サイト: https://hark3-movies.com/stranger/

 

スマホが鳴るたび、どんどん気まずくなる恐ろしいゲーム

スマホを持っている人なら誰もが共感できる抱腹絶倒のブラックコメディ。実はこの作品、イタリア映画『おとなの事情』(2016年)をリメイクしたもの。その面白さは国境を越え、スペインやフランスでもリメイクされている。

韓国では約529万人もの観客を動員する大ヒット作となり、昨年の映画興行ランキングの第4位!

序盤は和気あいあいと江原道料理を楽しんでいるが、中盤でほころびが出始め、終盤は修羅場と化す。そこでイケメンのジュンモにかかってくる1本の電話は聞き逃さないように。想像もしなかった展開に開いた口がふさがらない。

 

写真説明

『完璧な他人』
(2018年/韓国/116分)
2019年11月15日(金)よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開

最初は楽しかった食事会も、気づけば険悪に。

『EXIT』

(C)2019 CJ ENM CORPORATION, FILMMAKERS R&K ALL RIGHTS RESERVED

 

映画あらすじ

韓国のある都市に原因不明の有毒ガスが蔓延し始める。道行く人たちが次々と倒れ、パニックに陥る町。

そんな緊急事態になっているとは知らず、70歳になる母のお祝いをする会場では、無職のヨンナム(チョ・ジョンソク)が、大学時代に想いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)との数年ぶりの再会に心を踊らせていた。

しかし、その間にも上昇してくる有毒ガスの危険が彼らにも徐々に迫ってくる。ガスに触れてしまった姉と両親、親戚たちはなんとか救助のヘリコプターで運ばれたが、取り残されたヨンナムとウィジュ。彼らの手元にあるのはロープとチョーク、そして山岳部で鍛えた知恵と体力だけ。

有毒ガスから逃げようと、地上数百メートルの高層ビル群を命綱なしで登り、跳び、走る二人。町の一番高い高層ビルより上を目指して、絶体絶命の中、決死の緊急脱出が始まる。

 

公式サイト: https://gaga.ne.jp/exit/

 

少女時代のユナが登って跳んで走る!

韓国で今年の夏に公開されたばかりのサバイバル・パニック映画。『新感染 ファイナル・エクスプレス』並みの緊張感がありながら、コメディ要素もタップリ。そんな作風がウケてか、韓国でアレヨアレヨという間にヒットし、941万人もの観客を動員した。今現在も上映している映画館があり、観客数を伸ばしている。

少女時代のユナがのびのびとヒロインを演じながらアクションを披露していて注目度も高い。日本での公開も異例の早さという。『新感染 ファイナル・エクスプレス』ほどの強いインパクトはないが、可愛すぎるユナから目が離せない。

 

写真説明

『EXIT』
(2018年/韓国/104分)
2019年11月22日(金)より新宿武蔵野館他にて全国順次公開

高所恐怖症の人は見るのがツライかも!?

text:児玉愛子

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