円山公園からさらに奥に行ったところにある長楽寺は、805年、最澄による創建の天台宗の寺院で、のちに時宗に改宗。平清盛の娘・建礼門院が出家した寺でもあり、建礼門院の像も境内に収められています。円山公園から坂を上がり、気がつけば京都市内を気持ちよく見下ろせるところまで上っています。境内の書院庭園は、市内からほんの少し離れるだけで自然の音しか響かない空間です。建礼門院は高倉天皇の妻となり、安徳天皇を授かります。安徳天皇はわずか1歳4か月で即位。もちろん、政治の実権は建礼門院の父・平清盛が握っていたことになります。源平の戦いの最後、壇ノ浦で、わずか8歳にして入水。そのとき安徳天皇を抱いて一緒に入水した二位尼の「波の下にも都はござりましょう」は有名なフレーズです。複製ですが、その安徳天皇画像も残されています。安徳天皇の母・建礼門院も一緒に入水するものの、源氏によって引き上げられ、その後、この長楽寺で余生を送ったそうです。
・大人(高校生含む)
500円/450円(団体)
・小人
200円/225円(団体)
※20名以上は団体扱い(要予約)