オペラ座からオペラ大通りに沿ってまっすぐに行って、地下鉄駅Pyramidesの付近で右の横道に曲がると、有名人が多数葬られているサン・ロック教会(St-Rock)の前に出る。
サン・ロック教会に眠っている有名人と言えば、劇作家のコルネイユ、ヴェルサイユの庭園を造園したル・ノートル、「百科全書」を著した文学者ディドロなど。ガイドブックの解釈によると、18世紀革命以前のパリではここが最も洒落た教会だったということで、ここに埋葬されることを望んだ著名人が多いんだそう。洒落たからここに骨を埋めてくれ、という説は何だかうさんくさいが本当の話。
サン。ロック教会の奥行きは126mもあり、ノートルダム大聖堂に匹敵するほどの規模。確かに開放感を感じさせる空間だ。ヨーロッパを旅する時、教会は信者でなくても教会の建築様式や中の絵画を楽しめることができるし、疲れたとき足を休ませることだけでもよい。しかもどの教会もそうだが、外はいくらうるさくても一歩中に踏み入れると、静かで素敵な空間に出会える。サン・ロック教会の聖母マリアの祭室の丸天井は豪華な装飾が施され、天井画も美しかった。ここのステンドグラスも素敵。