キリスト教がローマで認められた313年以後はじめて建てられたキリスト教の教会が「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂」ということだ。教皇座がヴァティカンに移るまでの長い期間、カトリック教会の中心的存在であった。サン・ピエトロ大聖堂、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、サン・バオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂とともにローマの四大バシリカとされる。
現在の建物は17世紀にフランチェスコ・ボッロミーニによって改築されたものだ。時代、様式の異なる部分を生かす工夫がなされた。身廊奥には法王専用の祭壇があり、聖遺物である聖ペテロと聖パウロの頭部が収められているという。
荘厳で豪華な絢爛な印象を受ける「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂」は、さすがに長い伝統と格式を感じる。まさに一見の価値あり、だ。