テルミ駅近くの高台に建つ「サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂」。ローマ4大大聖堂のひとつとされ、聖母マリアに捧げられた聖堂である。ローマ4大バシカリ(古代4大ローマ様式の聖堂)であり、一時的に、教皇の宮殿として使用された教会でもあります。356年に法王リべリウスが、夢に出てきたマリア様のお告げによって建てたという。建設以来、幾度も改築されているので、各年代ごとの芸術的手法をみることができる。
ここの付近だけ、雪を降らせたという伝説もあります。
バジリカ様式を残したクラシカルな内部には、36本の大理石の柱がある。これは古代ローマの神殿から運ばれたもので、列柱上部のモザイクと中央祭壇を飾るモザイクとともに5世紀のものである。一方、後陣の金色に輝くモザイク「マリアの戴冠」は13世紀末、ヤコポ・トッリティの作品だ。また主祭壇右側廊には、1585年にシストゥス5世のために造られたシスティーナ礼拝堂があり、左側には1606年に造られたパオリーナの礼拝堂がある。