世界でも屈指の美術館である「ヴァティカン博物館」。歴代の法王が財力を注ぎコレクションした、時代時代の最高のものが並ぶ。法王が思いのまま増改築を行ってきたので、内部はまるで迷路のようになっている。また、展示室は小さい部屋や細い廊下であることが多い。ただし、見学コースは全長7km、総面積4万2000㎡とかなりの規模である。
壁一面にずらりと彫刻が並んでいたり、天井にまで絵が続き、見所満載である。なんといっても必見はシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロの作品「最後の審判」だろう。60歳を過ぎてから製作に取り掛かり、横13m、たて14.5mの大作を450日あまりで仕上げたという。また、ラファエロ作の有名な「アテネの学堂」も必見だ。絵の中心には、プラトンとアリストテレスが描かれている。
そのほかにも彫刻や絵画が数多く展示され、見学にはかなりの時間を要する。とにかくじっくり傑作を鑑賞したい場所だ。