「蘭心餐廳」。場所は、進賢路のかなり茂名南路寄り。地下鉄一号線の陜西南路駅で降りて、陜西南路を北上し、進賢路との交叉点を右折してしばらく行ったところ。陜西南路駅周辺はそれなりに大きなビルもあり、街中といった感じなのが、北の方に歩を進めますとお店もあるのだが、だんだん住宅街っぽくなってくる。賑わいもそれほどではない。お店も、なんとなく地元の人向けな感じ。そんな、ディープな雰囲気漂う通りに目指す「蘭心餐廳」はあった。
店の前には、椅子が置いてあって、おじさんとおばさんが入り口の前に座っている。
中は、とても狭くテーブルが五卓くらいに椅子が18席くらい。もしかしたら奥にもっと席があったかもしれないが、私の視野にはいったのはそれだけ。
店の人がメニューを持ってきてくれる。名刺大の紙に中国語で手書きで料理名が書かれたものが、名刺アルバムみたいなのに入っていた。もちろん、写真はなし。
最初に出た野菜の炒め、一口食べて感激した。中華の王道を行く味なのに、微妙なクセがある。そのクセが正に癖になる美味しさ。その後でた料理のどれもとても美味しい。紅焼肉は、前日に緑波廊酒楼で食べた肉料理とは違って、単に柔らかいだけでなく焼いているのか少し歯ごたえのある仕上がり。ご飯が欲しくなる味。魚の餡かけは、ちょっぴりピリ辛。でも、それが過剰にはなっていない、適度なアクセントになっていて箸が進む。甘すぎず、辛すぎない。スープは、具に冬瓜とトマトが入っていて初夏らしい爽やかさを出している。しかし、器の底には豚骨が入っており、決してあっさりスッキリし過ぎない味。
店の二階では歩道に向けて洗濯物を干しているし、店の外観はすごいのだが味は間違いない。店のおじさんもおばさんも優しい。人気店のようで、食後外に出ると並んでいた。
・野菜の炒め
・紅焼肉
・魚の餡かけ
・冬瓜とトマトのスープ